栄塾 令和Special対談 Vol.4
栄塾 令和Special 対談、第4回を実施しました。
ゲストは、「すべての企業にDXを」を理念に中小企業向けサービスを展開している「And So 株式会社」の中島伸男さんです。
1.会社を成長させるためにお金と向き合う
栄 : 今回のゲストは、「すべての企業にDXを」を理念にサービスを展開するAnd So 株式会社の中島さんです。 今までのご経歴と起業のきっかけを簡単に教えてください。
中島 : 広島生まれで大学まで広島で過ごしました。工業大学の建築科で学びましたが、訳あって中退し、21歳で姉が住んでいる大阪に出てきました。最初にUSJで働き、30歳までに50種以上の業種を経験しました。本当にいろんな仕事を経験しました。長く続けられる仕事とは? と考える中で勉強し京都のWeb制作会社に入社しました。この会社での3年間が僕の礎になったと思っています。
栄 : 怒涛な半生ですね。実は私も沢山の業種を経験しました。 私の両親は厳しく、「男として生まれたからには、自分でお金を稼ぐものだ」と、学生時代の生活費の仕送りは一度もありませんでした。そのため私は常に経済的に厳しく、様々なアルバイトを経験しました。しかし、50種には遠く及びません(笑)
中島 : 起業のきっかけは、32歳で転職し5年勤めた大阪のWeb制作会社が倒産してしまったことです。その事業を買い取ってHP制作会社を興しました。お客様と関わる中で、企業の無駄をなくし正しいお金の使い方をしてほしいと思うようになり、昨年新たにAnd Soを立ち上げました。
栄 : 起業をしても10年後には3割の会社しか存続していないとも言われています。企業に利益を残すことを考え営業と管理のDXサービスを展開することは本当に必要だと思います。お金の問題で苦労をしたことがない経営者の方はいないのではないでしょうか? だからこそ私のセミナーでも会社を成長させるための「お金」との向き合い方をテーマに経営者のみなさんと一緒に考えることが多いです。
中島 : 栄さんはお金の専門家として経営者から相談されることも多いかと思いますが、創業期は特に資金が潤沢ではない中で、資金が尽きれば事業が終わってしまう。DXの導入によって無駄の削減につながりコストが下がり企業成長へとつながると考えています。僕は、ビジネスは全て下支えだと思っているんです。漫才でもなんでも名脇役がいるからこそ物語が締まるし面白くなる。 誰しもひとりでは仕事になりません。僕自身、自分の仕事は、中小企業のビジネスを成功させる「下支え」だという自負がありますし、どこまでいっても僕の原点は中小企業のサポートなんです。
2.今さら聞けない、DXとは何か?
中島 : 「DX」は最近耳にすることも多いと思います。【Digital Transformation】の略で「Transformation」は「X-formation」とも表記されます。ここから頭文字をとり【DX】と呼ばれます。難しく捉える方が多いのですが、単純に社内のやり取りをLINE統一するなどもDXの一つ。「DX」とは、企業がAI、IoT、ビッグデータなどのデジタル技術を用いて、 業務フローの改善や新たなビジネスモデルの創出だけでなく、レガシーシステムからの脱却や企業風土の変革を実現させることを意味します。今日では、DX推進はあらゆる企業にとって、変化の激しい時代のなかで市場における競争優位性を維持し続けるための重要なテーマとなっています。
栄 : 私は、自分には畑違いで関係ない世界なのではと思っていたのですが、中島さんがいうDXとは、デジタル技術を中小企業に浸透させて企業の環境整備を行い、人々の生活をより良いものへと変革することを目指しているんですね。
中島 : 日本の企業全体としては前年対比でもDXの取組が年々増加していますが、 サービス業や中小企業の取組状況は依然として遅れています。さらに、企業においてDXの取組成果を把握するための評価の不十分や、DX推進のPDCAサイクルが十分に形成されていないことも要因として指摘されています。 だからこそ経営コンサルタントが寄り添って豊富な実績をもとに幅広い視点からデジタルを活用したビジネス変革を、サポートすることが求められると思います。本来、DX推進に決まった方法はなく、それぞれの会社の状況に合わせたさまざまなパターンが存在します。中小企業の経営者の一番身近な存在である税理士を始めとした仕業の先生たちや生命保険募集人と連携しながら進めていくことが大切なんです。
栄 : 本当にそう思いますね。保険会社でも中小企業へのサービスとして財務分析や人材採用・育成支援サービスなどDXを活用したサポートがすすめられています。
中島 : 金融業界もこれから更なる大きな 変化がやってくると思います。栄さんと一緒に時代の変化の波を乗り越えたいですね。
3. 「生産性向上」を第一にDXサービスを展開
中島:これまでDXを活用し、様々な業態の中小企業を下支えしてきました。 例えば、サービス業の会社の事例だと深夜まで残業している社員が多く「働き方分析DX」を活用したところ業務のマニュアル化が進み残業時間が大きく削減されました。また、作成から送付までに30分ほど時間を要していた1枚の契約書の整備が「シムワーク」を活用することによって電子契約に切り替わり5分程度で完了できるようになりました。
栄 : すごい…中小企業の課題の洗い出しから解決策まで!私たちファイナンシャルプランナーは、経営者の方から様々な相談を受ける機会も多いのですが、金融や保険以外でのアドバイスが出来ず、もどかしいと感じることもあります。しかし、中島さんと業務提携することで私たちも例えば中小企業診断士のような視点で幅広い角度からサポートすることにつながる。また士業の先生方と連携により付加価値が提供できますし、シナジー効果が期待できると感じます。 お客様の課題にひとつ応えては改善し、またひとつ応えては改善していくことで伴奏者として寄り添っていけるのだと思います。
中島 : 僕は全ての企業をDXで下支えしていきたいと思っていますし一人でも多くの人にDXを導入する素晴らしさを知っていただきたいと思っています。
対談を終えて・・・
今回の対談を通しては、中小企業と行政や金融機関をつなぐ私たちが DXサービスと連携することによって中小企業施策の適切な活用支援など幅広い活動に対応できると思いました。生保営業マンの社会的な役割は大きく、まだまだ活躍の可能性が広がるのでないかと感じてわくわくしました。 中島さん!これからも活動を応援しています!
栄 秀臣
《And So 株式会社》
住所 〒541-0045 大阪市中央区修道町2-1-10T・M・B 修道町ビル3F
HP https://andso.co.jp/